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ヨガと人生

20歳で始めたヨガは以後人生の指針として常に私を導いてくれました。

    他を頼るな、自力で生きよ。

    経験のみを真の教えとせよ。

この二つの言葉を実践することが私にとって生きることそのものです。 日本を出て30年、いろいろな国でいろいろな人たちと出会い数多くのかけがえのない体験をさせて頂くことが出来たのもヨガのお陰です。

そして今これらのすべての経験から得ることが出来た教えはそれらを他の為に役に立たせるものだということを自覚させられました。そのために今までの自分の人生はあったのだと確信しています。

今は沖ヨガという言葉は余り耳にしないと思いますが、沖正弘導師が開発して下さったヨガが人類最高の教えと信じています。

ヨガと断食

ヨガと断食は切っても切り離せないものです。なぜならヨガは精神と肉体の両面から人間を鍛えるものであり、断食はその目的のためには一番素晴らしい行であるからです。一般には断食は危険だという概念を持っている人が多いと思いますが、精神と肉体にこれ程素晴らしいものはありません。普通には一食抜くだけで相当の空腹感があるので2週間も3週間も何も食べないというのは想像を絶するだろうと思われます。しかし実際にやってみると空腹感を感じるのは3日目までで4日目からはうそのように空腹感が消えてしまいます。そうは簡単に言ってもいざ決心しようとするとやはり躊躇してしまいます。やはり何か強い動機が必要だと思います。音楽でもコンサートがあるからこそ練習にも身が入るのと同じです。私も20歳でヨガを始めてすぐに断食をやった訳ではありません。やはり強い動機が必要でした。それは6年も後の26歳の時にやって来ました。ドイツに住み始めてから半年位経った頃あるイタリア人のバンドから誘いがありました。このバンドはショーやダンス音楽をやりながらヨーロッパのクラブを回っていました。先ずイタリア人ばかりというのがとても興味を引きました。イタリア人を知るのには持って来いのチャンスです。それとヨーロッパのいろいろなところを廻るというもの魅力的です。社会勉強の為にこのバンドに入りました。半年ほどそこにいましたがそれは何とも楽しい日々でした。 イタリア語も勉強できたしイタリア人という人種も知る事が出来ました。イタリア人にとって日本は神秘な崇拝に値する国です。日本人が来たというのでみんな大変喜んでくれました。しかし3ヶ月ほどしたころどうしたことか下唇の真ん中が切れて、無理して吹いていたらそこが膿んでしまいました。トランペットを吹くと涙が出るくらい痛いのです。毎朝唇を押して膿みを出していました。毎晩ある演奏は本当に苦痛でした。契約が残っていたのですぐに止める訳にはいかなく我慢してもう3ヶ月泣き泣きやりました。もう心身ともにぐたくた、ずたずたになったような感じでした。最後の夜の演奏が終わって楽器をケースにしまって3ヶ月手に触れませんでした。これで自分のラッパ人生は終わりかとも思いましたが、何とかこの傷を癒して再起せねばと思い思案しました。それは医者や薬では治せない状態でした。心も体もずたずたになっていたからです。それで思い切ってヨガの断食をやろうと決心しました。その絶壁に立たされた状態があったからこそ2週間の水断食を完璧に成し遂げることが出来たと思います。その成果は絶大でした。初めての断食でたくさんのことを学ぶことが出来、感謝の気持ちでいっぱいです。以来何回も繰り返して来て健康な体を保っていますが、健康もただでは得られないものではないでしょうか